忍者ブログ

インバル、フランクフルト放送響、ベルリオーズ"ファウストの劫罰"

2023.02.09 - ベルリオーズ

gr



インバル指揮フランクフルト放送交響楽団・他の演奏で、ベルリオーズ「ファウストの劫罰」を聴きました(1989年2月、フランクフルト、アルテ・オパーでの録音)。

ベルリオーズの作品中、「レクイエム」と並ぶ傑作。この曲には、マルケヴィッチがラムルー管弦楽団を指揮したとんでもない名盤があります。
音楽の歯切れのよさ、チャーミングなこと、それに加えて歌手の闊達さ。これ以上の演奏はちょっと想像がつかない。なので、後続のCDは大変と思われます。
これはそのひとつ。インバルはベルリオーズの主な管弦楽曲を録音しているからベルリオーズを得意としていたのかもしれないけど、ときどき唸らされる演奏です。

テンポは、マルケヴィッチよりいくぶん遅め。始まってすぐの「ハンガリー行進曲」は、かなりテンションが高い。
主役級の3名の歌声は朗々と響いて気持ちがよい(とりわけメフィストは黒光り)し、管弦楽は精緻さと華やかさを併せ持っていると思います。
「地獄への騎行」におけるファウストとメフィストの掛け合いは手に汗を握り、続けてなだれ込むクライマックス「地獄の首都」で爆発。オケは雄弁だけど、欲を言えば合唱がもう少し強いほうがいいような。
ラストの「マルガリータの昇天」の合唱はしみじみいいです。

マリア・ユーイング(マルガリータ)
デーネシュ・グヤーシュ(ファウスト)
ロバート・ロイド(メフィストフェレス)
マンフレート・フォルツ(ブランダー)
クリスティアーネ・エルゼ(エピローグのソプラノ)
ケルン放送合唱団
シュトゥットガルト・ジュートフンク合唱団
ハンブルクNDR合唱団
PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
11 12 13 14 15 16
18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新TB
カテゴリー