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ワルター、コロンビア響、ブルックナー"9番"

2022.03.16 - ブルックナー

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ワルター指揮コロンビア交響楽団の演奏で、ブルックナーの交響曲9番を聴きました(1959年、ハリウッド、レジオン・ホールでの録音)。

この演奏、たぶん昔に聴いていると思うのだけど、どんな演奏かをきれいさっぱり忘れていました。なので、全体を通して新鮮な感慨があったのです。

聴き始めてすぐに感じたのは、コロンビア響の雄弁さ。出だし近くのホルンは古代の賢者のように決然としているし、そのあとの木管群によるハーモニーのたっぷりとした厚さたるや、陶酔しないではいられません。
私が45年前に音楽評論なるものを読み始めたころ、ワルターはともかくこのオーケストラの評判は芳しくなかったと記憶します。やれ弦楽器が薄いだの、金管がへっぽこだの。。
でも、このブルックナーを含めたいろいろなディスクを改めて聴いてみると、下手どころか、当時の世界最高峰に位置づけられてもおかしくはないオーケストラだったのではないかと思います。
メンバーは、ロサンゼルス・フィルとかグレンデール交響楽団、あるいはニューヨーク・フィルから選抜されたなどと所説あるみたい。
いずれにしても、大したオーケストラだと思います。もちろん、ワルターのリードがいいことを折り込んでの話。

最後になりましたが、これは、ワルターの温かな眼差しが隅々にまで浸透しているかのような、細やかで優しいブルックナー。スケールもじゅうぶんに大きい。そして、適度に重心が高いところが好みです。

































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