ゾンライトナーのヴァイオリン、キスカルトのチェロ、クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィルの演奏で、ブラームスの二重協奏曲を聴きました(1959年1月、ミュンヘン・ヘラクレスザールでのライヴ録音)。
帯に「クナ一家のブラームス」とあるのは、ソリストがミュンヘン・フィルの団員であることと、クナッパーツブッシュはミュンヘンを第二の故郷として愛していたことから、ライナーノートの宇野さんがつけたのだと思われます。
一家の演奏だからかわからないけれど、演奏そのものはとても穏健であり、変化をみせるところは少ない。なので、これを目隠しで聴いたらクナッパーツブッシュの指揮とはわからないのではないかな?
ヴァイオリン、チェロともにオーケストラの楽器のひとつのように溶け込んでいるので、なるほど、これはブラームスの「第五」シンフォニーだと位置づける人がいるのも納得。
おおらかで滋味溢れる2楽章が素晴らしい。
録音はちょっとキツいものがあります。輪郭がぼやけているし、よく割れる。もっとも、後者は拙宅の装置の問題かもしれないけど。
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