エリック・フリードマンのヴァイオリン、ワルター・ヘンドル指揮シカゴ交響楽団の演奏で、パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲1番」を聴きました(1962年2月の録音)。
この曲をレコード録音するソリストはテクニックに自信があるに決まっていると思うのだけど、フリードマンのヴァイオリンは機械的とはほど遠い温かみが感じられます。音色は曲線を描くように丸みがあり、適度な凹凸の味がいい。そして、5月の陽気のように眩しい。
30数分間は、あっという間に過ぎ去りました。それほど楽しかったし、ワクワクもさせられました。
パガニーニを聴いて、こんなに豊かな気持ちになったのは、いつ以来かな。
シカゴ交響楽団はライナーの時代後期でしょうか。万全のサポートを聴かせます。
PR