バッハ ヴァイオリン協奏曲集 ヒラリー・ハーン(Vn)田原総一朗、竹中平蔵、榊原英資の「絶対こうなる日本経済」を読む。
「朝まで生テレビ」の鼎談版みたいな構成。田原がふたりをむりやり煽ろうとする。
2010年の出版だが、民主党での小沢一郎はガバナンスに反しているという意見や、消費税は数年後に必ず上がるといった見解は当たっている。
当たってはいるが、特段不思議ではないだろう。
企画そのものは良さげなんだけど、読んだ直後に内容をほぼ忘れてしまう。
・ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
・ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
・2台のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
・ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
ハーンのヴァイオリン協奏曲集は目の覚めるような出来。
暗闇にさす閃光のように峻烈。
全体的にやや速めのテンポで進み、ヴァイオリンをはじめとしたさまざまな楽器が鋭く交錯するところはいろとりどりの噴水のよう。
抑えぎみのヴィヴラートがここでは心地よい。
シャープな切れ味をもつハーンのバイオリンは素晴らしいが、前面に出ると言うよりは、アンサンブルのひとつの楽器として振る舞っているかのようだ。
そのあたりのバランス感覚というか、楽曲に対する嗅覚も鋭い。
ヒラリー・ハーン(Vn)
マーガレット・バトヤー(Vn)
アラン・フォーゲル(Ob)
ロサンジェルス室内管弦楽団
2002年10月、2003年1月、ロサンジェルス、ハーバート・ジッパー・コンサート・ホールでの録音。
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