シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団・他の演奏で、バッハ「マタイ受難曲」を聴きました(2009年4月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのライヴ)。
この曲の演奏をCDや実演でいくつか聴いたことがあります。それぞれスタイルは違うことがあるものの、どれも立派で、おおいに聴きごたえのあるものに感じられます。
曲が凄すぎるのか、演奏の熱量が高いのか、おそらく両方なのでしょう。それがおそらく、音楽に接するまっとうな態度でもあるのだと思います。
シャイーによるディスクも例外ではありません。
全曲で2時間40分。おおむねどの曲も速めのテンポだし、カットも施しているのではと推察。ノンヴィブラート奏法の場合、大概テンポは速めになるようですね。
曲によっては旋律の強弱の起伏が大きいため、躍動感とロマンティックな味わいを感じさせます。
17番コラールを始め、合唱の粒度は中くらい。BCJのようなピリピリとした精緻さとは異なります。この温かみのある肌触りもまたいい。
歌手もオケも充実しています。満足。
ヨハネス・クム(テノール:福音史家)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バス:イエス)
クリスティーナ・ラントシャマー(ソプラノ)
マリー=クロード・シャピュイ(アルト)
マクシミリアン・シュミット(テノール)
トーマス・クヴァストホフ(バス)
クラウス・ヘーガー(バス:ピラト、ペテロ、ユダ)
テルツ少年合唱団
ゲルハルト・シュミット=ガーデン(合唱指揮)
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
ゲオルク・クリストフ・ビラー(合唱指揮)
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