忍者ブログ

ロストロポーヴィチ、チャイコフスキー"4番"

2017.05.13 - チャイコフスキー

ma




ロストロポーヴィチ指揮ロンドン・フィルの演奏で、チャイコフスキーの交響曲4番(1976年-77年の録音)。


1970年代あたりのEMIの録音の出来には波がある。ロンドン・フィルに限っても、このロストロポーヴィチやヨッフムのブラームス、ジュリーニの一連の録音、テンシュテットのマーラーなどは、霞がかかっているようで、ボンヤリとしている。それなりに味はあるのだが、細部が克明ではなく残念なところがある。
そのいっぽう、カラヤンの「サロメ」などは広がりがあって、とてもいい録音だった。こういうものもあった。

ロンドン・フィルは好きなオーケストラ。というのも、初めて聴いた外来のオーケストラだから。1980年、ショルティの指揮で。「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲の最初が鳴った時は、なんて柔らかな音なのだろうと、のけぞったものだ。

この演奏でも、彼ら特有の、厚い雲がかかったようなどっしりした響きを聴くことができる。
ロストロポーヴィチの指揮は、案外にオーソドックス。オーケストラの重い響きを基調にして、足取りが堅実でしっかりしている。1楽章は、ティンパニが存在感を放っている。
2楽章のオーボエはいい。深い呼吸から奏でられる美しさは孤高のよう、憂いもある。
3楽章は勢いがいい。ピチカートに迫力があり、ぐいぐいと推進する。
4楽章はおおらか。シンバルが気持ちよく炸裂。中間部のしっとりした雰囲気もGood。






PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
11 12 13 14 15 16
18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新TB
カテゴリー