小学校のときに人生で最初に買った古典LPが、
オーマンディ指揮の組曲版。
フィラデルフィア管弦楽団の豪華な響きが素晴らしく、
当時は毎日のように聴いて、
その贅沢さに酔いしれていた。
ただ、今改めて聴くと、全体の流れが希薄で、ややだらけた印象が残る。
それは、組曲ということが原因であるかも知れないし、なにより全て
良い曲なので、全曲を聴くべきだろう。
以下が、お勧めCD。
1)
ドラティ/アムステルダム・コンセルトヘボウ管2)
スラットキン/セントルイス饗3)
プレヴィン/ロイヤル・フィル少し耳の肥えたヒトたちの中には、チャイコフスキーを馬鹿にする
傾向が確かにある。
しかし吉田秀和が「入門にもよかろうが、そのあとだって、
優にきくにたえる」というように(この言い方もなんだが)、
この作曲家には、メロディーの美しさに加え、構成、管弦楽法、
変態さにおいても第一級のものがある。それは交響曲、協奏曲、
室内楽、器楽曲にあらわれている。
その中でも、バレエ音楽の完成度の高さは追随を許さぬものがあり、
音楽を聴くだけでも、独特の幻想世界を体験することができる。
ドラティのは全体的に早めのテンポ設定と筋肉質の響きが特徴。
硬派の「魔法の世界」を醸し出している。
「冬のワルツ」では少年合唱を採用。とても良い。この世界に
ずっと浸っていたいとさえ思い、気がつけば会社をさぼって冬の公園を
散歩している危険性もある音楽だ。
スラットキンのはつやのある管弦楽の音が心地よい。セントルイス饗を
代表する1枚(2枚?)かも知れない。
プレヴィンは軟派の代表。ひとつひとつの曲をじっくり舐めるように
奏でている。
愛を感じる演奏である。
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