ドラティ指揮デトロイト交響楽団の演奏で、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を聴きました(1981年5月、デトロイト、ユナイテッド・アーティスツ・オーディトリアムでの録音)。
このCDはトリプル買い。最初は三大バレエのLP、次はCD出た当初の「ペトルーシカ」とのカップリング、そしてこれはやはり三大バレエのCD。なるべく同じ演奏は避けているものの、10年以上経つと忘れます。
このドラティ盤も発売当初は名演奏・名録音として名を馳せたもの。70年代から80年代は「ハルサイ」のインフレでもありました。
カラヤンのライヴやスイトナーほど、ド迫力で押したわけではない、フェドセーエフやスヴェトラーノフほどバーバリズムの匂いが濃いわけでもない。さりとて、ブーレーズ(クリーヴランドとの旧盤)ほどひんやりとした透徹さを貫いているわけでもない。
とてもバランスがよく、背筋のピンと伸びたスケールの大きい演奏だと感じます。
デトロイトの歯切れのいい響きは気持ちがいいし、録音は今もって鮮明。
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