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バルシャイのショスタコーヴィチ交響曲第4番

2006.09.01 - ショスタコーヴィチ
※ショスタコーヴィチの日



バルシャイ

バルシャイ指揮ケルン放送饗/ショスタコーヴィチ交響曲全集


早稲田実業の斎藤投手。
マウンドでハンカチを使うことろが評判になって「ハンカチ王子」と呼ばれ、一躍スターに祭り上げられてしまったが、日頃ハンカチを使うことでは私のほうが先だ。
1日に会社で何度かくかわからない冷や汗をぬぐうのに欠かせないからである。
そんな私は「ハンカチおやじ」として名を馳せている。
なんて。
典型的なオヤジギャグ。
これと同じセリフを、全国の何万ものオヤジが得意げに口にしているのがありありと浮かぶ今日この頃。
今朝の毎日新聞の4コマ漫画に「おしぼりオヤジ」なるものが出ていたが、いまさら全国紙に出すネタかな?



ショスタコーヴィチの多くの交響曲の中でこの4番を最も気に入っている。
例によって、社会主義の政治経済的制約に人生も表現も押しつぶされそうな暗さを根にもつが、管弦楽の多彩な色使いと、時折出現する若々しくて軽やかなメロディー、そして芝居っけたっぷりな咆哮がショスタコーヴィチらしくていい。小説でいえばドストエフスキーというよりは、ゴーゴリ的ペーソスに溢れた作曲家といえるか。
作曲時期は1936年であるが、前作の3番から7年を経ており、さらにコンドラシンの手による初演までに26年もの歳月を要している。それは歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」に対する当局からの手厳しい批判と、この曲が技術的に難解であることが理由とされているが、ともかく、ショスタコーヴィチの以後の意匠を決定するインパクトに満ちた曲のひとつであることは疑いないと思う。

バルシャイの指揮は、重厚さよりもコミカルな方向にやや重点を置いた解釈だと思う。派手なパフォーマンスのない分、作曲家の意図が直截に届いてくるような気がする。意図はわからないので、あくまで気がするだけであるが。
管弦楽の響きはニュートラルで録音も良く、長さを全く感じない1時間である。





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Comment

無題 - garjyu

ショスタコの日ご参加ありがとうございました。
4番はまだ聴き込みが足りないので、修行後、レビューしようと思っておりました。ラトルかこのバルシャイのものが候補(というかそれ以外もっていないもので。)です。
これからもよろしくお願い致します。

garjyu
2006.09.02 Sat 02:39 URL [ Edit ]

Re:garjyuさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

久しぶりに参加させていただきました。
普段はあまりショスタコに熱心なわけではないのですが、9番までの曲は比較的よく聴きます。
10番~13番などは、曲の違いすらわからない聴き手であります。
また、よろしくお願いいたします。
2006.09.02 08:26

無題 - ダンベルドア

こんにちは。
ショスタコのシンフォニーは知らないほうが多いのです。この全集は,価格だけでなく,評判のいいようなので,そのうち入手しようかと思っていました。他の曲の演奏もいかがですか。
2006.09.02 Sat 13:32 URL [ Edit ]

Re:ダンベルドアさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

私は普段はあんまりこの作曲家を熱心に聴くわけではなく、特に後期の作品はあまり知らないといってもいいのですが…。私見ではバルシャイのショスタコはバランス感覚のいい演奏だと思います。録音も安定しており、時折取り出して聴いております。
2006.09.02 22:12

無題 - miwaplan

こんにちは。ご参加ありがとうございます。

4番は、ロストロさんのCDで聴いております。
他は、1、5、7、8、9のみかなあ。
10以降は、未体験ゾーンのまま。
2006.09.02 Sat 23:47 URL [ Edit ]

Re:miwaplanさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

楽しく参加させていただきました。
私も似たようなものですネ。
14、15は個性が際立っていますが、10~13がどうも…。数回聴いても、いまだに違いのわからない男です。
2006.09.02 23:53

無題 - 木曽

こんにちは。はじめまして。
私もショスタコ4番好きです。これからどんどん人気出てくる曲だと思います。
一番好きなのは実は6番ですが・・・。
バルシャイの全集は安くてレベル高くて、有難いですね。
これ持ってたらもうショスタコの交響曲のCDは買わなくていい・・・
って結局買っちゃうんですが。
2006.09.03 Sun 16:30 URL [ Edit ]

Re:木曽さん、はじめまして。 - 管理人:芳野達司

6番は、チョン・ミュン・フンが何年か前の来日公演で取り上げていたのが印象的で、それからいろいろな指揮者で聴いています。
バルシャイの全集は安定していいですネ。CDが多いぶん、楽しさが持続します。
2006.09.03 22:27

無題 - Niklaus Vogel

ショスタコーヴィチの生誕100年記念日に第4交響曲を聞きましたので、TBさせていただきました。
バルシャイにしてもプレヴィンにしても、自虐的になることなく曲そのものを語らした比類ない録音であると思います。
2006.09.25 Mon 21:55 URL [ Edit ]

Re:Niklaus Vogelさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

誕生日を忘れておりました。100回目の生誕記念ですね。
ショスタコーヴィチの作品は膨大で、全てを理解するには全然至っていませんが、今世紀を代表する交響曲作家のひとりであることは疑いありません。
プレヴィンもいくつか録音を残しているようですが、5番しか聴いていません。4番は興味深いですね。
2006.09.25 22:09

無題 - ruiros2019

幻冬舎新書のカラヤン&フルヴェンを書いた中川右介と若い安田さんなる評論家の共著ショスタコ評盤記なる書籍でけっこうけなされていました。
ブリリアントシリーズの超廉価に魅かれ2,480円で私もとっくに持ってます。
2007.08.03 Fri 23:46 [ Edit ]

Re:ruiros2019さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメント、ありがとうございます。

中川右介の幻冬舎新書、気になっているのですが、まだ読んでいないです。
ブリリアントシリーズはまったく重宝なシリーズで、このバルシャイ盤が出なければショスタコーヴィチの全集など持つことはなかったかもしれません。もっとも、未だに全部聴ききれていないのですが(笑)。
2007.08.04 09:30
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