「1964年前後・東京オリンピックの時代」コンサートに足を運びました(2021年3月21日、紀尾井ホールにて)。
コロナで延期かと勘違いしていたこの演奏会、FBFとのやりとりで開催とわかり遅まきながらチケットを購入。1964年は私が生まれた年なので、なんとなく興味をひかれた次第。
交響曲・管弦楽曲がそれぞれ2つあることから、ヘビーなコンサートを予想しましたが、團作品を除いては演奏時間は比較的短いものでした。
どれも趣向を凝らした曲で、とりわけ三善作品を気に入りました。時間にして12,3分の規模のなかで繰り広げられる密度の濃い音世界はウェーベルンのオーケストラ作品を想起させましたが、それより肉づきはたっぷりとしていて豊穣。CDが欲しくなりました。
推測だけれど、ニッポニカはプロの奏者を臨時で集めているのではないかな。なにしろ上手い。
編成はおそらく10~12型、コントラバスは4名。紀尾井の舞台一杯にひしめいて、なかなかの壮観。
古関裕而:オリンピックマーチ(1963)管弦楽原典版
入野義朗:交響曲第2番 (1964)
三善 晃:管弦楽のための協奏曲(1964)
團伊玖磨:交響曲第4番(1965)
指揮:野平一郎
管弦楽:オーケストラ・ニッポニカ
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