ウェールズ弦楽四重奏団のコンサートに足を運びました(2022年5月8日、第一生命ホールにて)。
ベートーヴェン
2番、5番、12番
まず2番における、羽毛のような響きに魅せられました。ハイドンの影響が濃い音楽だからか、各パートの動きがわかりやすい。どの楽器も迷いなし、柔らかな乳白色がホールに優しく溶け込んでいたように感じました。今日の白眉。
後半の12番になると、音色のおいしさだけではすまされない様相に。音そのものは相変わらず美音だけど、それぞれが複雑に入り組んでいるようで、美しさが目立たない。3,4楽章の精悍さに比して2楽章はいささか冗長に感じたのは、曲の性質によるところがあるかも。
次はバルトークを聴きたいな。
ウェールズは、近頃の日本の四重奏団には珍しく男4人の布陣。
ステージマナーはなかなか硬派な雰囲気。第一ヴァイオリンの佇まいに、将棋の谷川九段を想起しました。
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