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ベルリオーズの「レクイエム」

2006.05.08 - ベルリオーズ
CDを購入したはいいけれど、片手間に1度聴いただけで、
ずっと棚に埋もれているものがあります。
あるサイトを読んで聴きかえしたくなり、久々にCDを
とり出しました。

そもそも、この曲に興味を覚えたのは、楽器編成の大きさに
惹かれたからでした。

■オーケストラ
フルート4、オーボエ2、コーラングレ2、クラリネット4、
バスーン8、ホルン12、ティンパニ8対(奏者10名)、
大太鼓2、タムタム4、シンバル10対、ヴァイオリン50、
ヴィオラ20、チェロ20、コントラバス18
■ブラスバンド
オーケストラを中心にみて東西南北の4箇所に別働隊がある。
北側:コルネット4、トロンボーン4、チューバ2
東側:トランペット4、トロンボーン4
西側:トランペット4、トロンボーン4
南側:トランペット4、トロンボーン4、オフィクレド4
■合唱など
ソプラノとアルト80、テノール60、バス80、テノール独唱

あの革命的な「幻想交響曲」を書いた人物が、いかにド派出な演出を
してくれるのか、というのが興味深々でした。

しかし…。
結構、地味です。この音楽は派手さを狙ったイロモノではありません。
深い静謐さと情熱にあふれた名作です。

インバル
ベルリオーズ「レクイエム」 インバル/フランクフルト放送饗

第2曲「怒りの日」の、地の底から湧き上がる音響に全身が痺れ、
第6曲「涙の日」の奇妙なリズムに頭脳を侵略され
(これはしばらく、頭から離れません)、
第9曲「サンクトゥス」のテノールの朗唱と、合唱のフーガに
打ちのめされます。

発売当初に5634円で買ったCDが、今は1500円程度で購入
できます(悔しい!)。
インバルのオーケストラは素晴らしいですが、合唱の真摯な歌いぶりは
涙を誘います。
内容を考えると、タダ同然ともいえるでしょう(!?)。
買うべし、買うべし。

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Comment

許光俊激賞のインバル - neoros2019

インバルの幻想を、おなじみ許先生が3,4年前の雑誌に寄稿した文章で、褒めまくっていたのでヤフオクで探したら550円で落札出来たのでじっくり鑑賞しています。
最初の出だしから、録音の良さにびっくり。
掲出のレクイエムやマーラーの10番における録れ高具合が今一つだった印象が強いので、眉唾だったんですが、おなじみ許先生が珍しくもこのインバルの幻想だけは激賞していたので・・・・・
たしかにライナーノートにインバル自身が記すようにベルリオーズに関しては本人が強いアイデンティティを持っているようで、納得のいく録音にしたようですね。
久しぶりに、‘63年のクレンペラーの幻想なんかも、CDラックからひっぱりだしてききました。
レクイエムに関してはあのマゼール盤と‘90年のデイビスの圧倒的なライブ録音があるのでインバルはちょっと分が悪いですね。
2016.05.07 Sat 17:28 [ Edit ]

幻想交響曲 - 管理人:芳野達司

neoros2019さん、こんばんは。
インバルの幻想というと、フランクフルト放送交響楽団とのものを保有しています。それは、聴いています。「レリオ」との2枚組です。
でも3,4年前の寄稿だったら違うのですかね。

レクイエムはマゼールがいいですね。ミュンシュはベルリオーズを多くやっていますが、セッション録音はじゅうぶんに実力を発揮できていないのではないかと。。
2016.05.08 22:02

プラハのインバル - neoros2019

という題目でインバルが2012年チェコフィルの主席就任に際し許氏が寄稿した文章です。
まさに1987年収録のフランクフルト放送響とのものです。
これを指して~幻想交響曲が音楽史上に屹立する法外な、暴力的な強さを持つ作品である事を示してくれる貴重な演奏である。~とまでおっしゃっておられます。
宇野先生同様、許先生についてはチェリビダッケやケーゲルのCDであまたの苦湯を飲まされた経験が結構あるんですが今回あえてのっかってみました。
これは大正解。
ミュンシュ/バイエルン放のレクイエムの演奏が素晴らしいのは百も承知なんですがいかんせん録音のダイナミックレンジが‘68のDGG技術陣の弱さを露呈してるのを感じた記憶があります。
2016.05.09 Mon 00:58 [ Edit ]

neoros2019さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

演奏はフランクフルトのものでしたか。それならば聴いています。
許は宇野功芳と似ているように感じます。好みは違うようですが、表現が大げさなところがそっくりです。ケーゲルやヴァントはいい指揮者だけれども、なんだか持ちあげすぎの感があり。だから、聴き手にとっては、当たり外れがありますねえ。

インバルの幻想はいいですね。あと、彼のベルリオーズは総じてレヴェルが高いと思います。
ミュンシュのはたしかに、ボストンとのものバイエルンのもの、いずれも録音で損をしていますね。
2016.05.09 17:50

今日 - neoros2019

芳野さんの『毒と薬』がアマゾンから到着しました
胸を膨らませて読ませていただきます。
演奏家が偏ることなく、配慮されていて取捨選択はけっこう大変だったと察っします(笑)
マゼールではバッハの管組2やブラームスP協2やカルメン全曲をとりあげていただいてほとんど泣きそうになりました。
できうれば芳野さんの苦手分野例えば、朝比奈?フルヴェン?ワルター?などの主観的客観的評価も加えていただくと反発は食らうでしょうが面白いのになぁと感じました。
わたしがこのような書籍を書くとすれば許光俊、鈴木淳史、宇野功芳、福島章恭への総攻撃になってしまいそうで、それはそれで逆襲されるでしょうね。
2016.05.14 Sat 22:17 URL [ Edit ]

neoros2019さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

到着しましたか。恐れ入ります。
お目汚しですが、お読み頂ければ幸いです。
いままで書きためたブログの記事をまとめて編集しました。
なるべく偏らないようにしたつもりでしたが、結果的には好きな演奏家が並んでしまいました。
朝比奈やフルヴェン、ワルターは苦手ではないのですが、この10年にあまり聴かなかったので書きませんでした。
また、貯金が溜まったら、第2弾をぶちかまそうかと思っています。

neoros2019さんも、お気が向いたら是非、許光俊、鈴木淳史への攻撃をしてほしいと存じます。
2016.05.14 22:48
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