CDを購入したはいいけれど、片手間に1度聴いただけで、
ずっと棚に埋もれているものがあります。
あるサイトを読んで聴きかえしたくなり、久々にCDを
とり出しました。
そもそも、この曲に興味を覚えたのは、楽器編成の大きさに
惹かれたからでした。
■オーケストラ
フルート4、オーボエ2、コーラングレ2、クラリネット4、
バスーン8、ホルン12、ティンパニ8対(奏者10名)、
大太鼓2、タムタム4、シンバル10対、ヴァイオリン50、
ヴィオラ20、チェロ20、コントラバス18
■ブラスバンド
オーケストラを中心にみて東西南北の4箇所に別働隊がある。
北側:コルネット4、トロンボーン4、チューバ2
東側:トランペット4、トロンボーン4
西側:トランペット4、トロンボーン4
南側:トランペット4、トロンボーン4、オフィクレド4
■合唱など
ソプラノとアルト80、テノール60、バス80、テノール独唱
あの革命的な「幻想交響曲」を書いた人物が、いかにド派出な演出を
してくれるのか、というのが興味深々でした。
しかし…。
結構、地味です。この音楽は派手さを狙ったイロモノではありません。
深い静謐さと情熱にあふれた名作です。
ベルリオーズ「レクイエム」 インバル/フランクフルト放送饗第2曲「怒りの日」の、地の底から湧き上がる音響に全身が痺れ、
第6曲「涙の日」の奇妙なリズムに頭脳を侵略され
(これはしばらく、頭から離れません)、
第9曲「サンクトゥス」のテノールの朗唱と、合唱のフーガに
打ちのめされます。
発売当初に5634円で買ったCDが、今は1500円程度で購入
できます(悔しい!)。
インバルのオーケストラは素晴らしいですが、合唱の真摯な歌いぶりは
涙を誘います。
内容を考えると、タダ同然ともいえるでしょう(!?)。
買うべし、買うべし。
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