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ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番"

2023.02.12 - ブラームス

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R・ゼルキンのピアノ、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で、ブラームスのピアノ協奏曲1番を聴きました(1961年1月、フィラデルフィア、タウン・ホールでの録音)。

ゼルキンのブラ1を、セルとのものは昔から聴いていたけれど、オーマンディとの演奏は初めて聴きました。こちらのほうが古い演奏であるものの、オーケストラの響きと録音はこちらのほうが好み。音色に艶と深みがあるように感じます。
ゼルキンのピアノは折り目正しい楷書書き。ガッチリと太い芯のあるトーンを貫いています。ゼルキンの生演奏を聴いた友人は、驚くような柔らかい音だったと述懐しています。僕は同じゼルキンでもピーターは聴いたが、ルドルフは聴けずじまい。2楽章における蛍のような弱音の煌めきや、竹を割ったような終楽章の第1主題などを聴くと、ますますその思いを強くします。
ゼルキンのピアノの味わいはセル盤と大差はないと思いますが、指揮の塩梅なのでしょう、こちらのほうが大らかな音楽になっていると感じます。とりわけ、ホルンと木管楽器が雄弁。







































































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Comment

セルよりオーマンディ盤 に一票 - “スケルツォ倶楽部”発起人

失礼します、"スケルツォ倶楽部"発起人です。貴ブログに時々おじゃましております。
私も ゼルキンで同コンチェルトを聴くときは 世評の高いセル/クリーヴランド管弦楽団盤より オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団盤のほうが好きです!
思い入れがあるせいばかりでなく、ピアニストの唸り声や鼻息までとらえた録音からゼルキンの気迫が遥かに伝わってくる記録だと思います。主さまの「竹を割ったような終楽章の第1主題」とはまさしく言い得て妙!と心から同感です。
また立ち寄らせて頂きます!
2023.02.20 Mon 00:38 URL [ Edit ]

いつもありがとうございます! - 管理人:芳野達司

セル盤はいい演奏であるものの、録音が生硬な感じがしまして。
それに比べると、おおらかなオーマンディのオケに乗ったゼルキンはよりイキイキとしているように感じられ、感銘を受けます。
このディスクを初めて聴きましたが、いいですね!
2023.02.20 20:33

オーマンディとセル - 老究の散策クラシック限定篇

セルとブラームスの組み合わせは実はわたしは個人的にタイヘン評価しております。個人的にはセルはハイドンとブラームスが絶品と感じております。
また、1960年前後のオーマンディもカルミナブラーナ等他を寄せつけぬ逸品を奏でる究極の実力者と認じています。
この二つは是非とも中古で仕入れ比較鑑賞いたします。
2023.02.20 Mon 17:22 URL [ Edit ]

こんばんは~。 - 管理人:芳野達司

セルのハイドンとブラームスですか。ハイドンは好きですね。他だと、R・シュトラウスの演奏もフィットしているのではないかと思います。
またこの時期、オーマンディも素晴らしい活躍をしており、挙げられたカルミナも素晴らしいのではないでしょうか!
2023.02.20 20:36
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