ブロドスキー弦楽四重奏団の演奏で、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲6番を聴きました。
ライナー・ノートにはこうあります。
「ショスタコーヴィチは創作者として、しばしば社会的に辛い立場に立たされているが、交響曲のような大形式の作品と違って、弦楽四重奏曲までは批判の矛先も届いていない」。
なるほど、弦楽四重奏は地味だから。笑
このように、あの政局のまっただなかで作曲者が本音が言えたのは弦楽四重奏、という説をいろいろなところで散見するけれど、本当にそうなのかな? そこは疑問に感じます。
でも、彼の書いた弦楽四重奏が素晴らしいことは、疑えない。このブロドスキーの演奏でもそれは証明されていると思います。
軽快だし、よく言われるところの諧謔もある。全体的に喜びに満ちていると感じるのは、この曲が1956年の夏休みに書かれたと読んだからかもしれません。
ブロドスキーの音は磨き抜かれていて、真珠のような輝きがあって素敵です。
マイケル・トーマス(Vn)
イアン・ベルトン(Vn)
ポール・キャシディ(Va)
ジャクリーヌ・トーマス(Vc)
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