ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィルの演奏で、ショスタコーヴィチ交響曲5番を聴きました(1952年12月、ニューヨークでの録音)。
友達がワインをくれました。珍しいパレルモ産。
肉料理にしようと思ったけど、一昨日から漬けてあるブリ照りもよかろうと、これをアテに。
しみじみ旨し。
さて、ミトロプーロス。
この演奏を例えるなら、太筆の楷書書き。冒頭から豪壮な音を聴かせます。一定のテンポを保ちつつ迎えた山場は、精刻なティンパニと小太鼓がお出迎え。
パンチが効いてめっぽう楽しい2楽章を経てラルゴ。智に働き情に棹ささないものと感じますが、角は立たないようです。各楽器が立体的に浮かび上がるところは、壮麗でさえあります。
そう言えばこの楽章、雰囲気がバーバーのアダージョに似ているような(気づくの遅い?)。
終楽章は遅めのテンポ。大胆にしなる太筆、働きまくる智。最後はやや凝った味つけで締めくくられます。
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