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さようならLIBRO、ホロヴィッツ、RCAレコーディングス

2015.07.01 - オムニバス

ma
 


池袋のLIBROが、今月の20日に閉店する。

学生時代はよく通ったが、ずっとご無沙汰だった。ここ数ヶ月、新しい会社のもよりにあったのでちょくちょく寄っていた矢先だ。

西武はある種、バブルの象徴みたいなデパート。ウディ・アレンと糸井重里のコマーシャルはヒットを生んだ。この本屋はそれに乗じて開店したのじゃないかと記憶する(間違っていたらごめんなさい)。

紙の本はまだまだすたれないと思うけど、LIBROの閉店がその影響を受けなかったとは言えないだろう。いっぽうでamazonのような本屋もあるし。

ただできれば、本は本屋で立ち読みしてから買いたいものだ。
池袋の街も少し淋しくなる。


ma



ホロヴィッツの「RCAレコーディングス1941-1982」を聴く。

ホロヴィッツのピアノは、いろいろな形で再発されているから、何を聴いたか聴かないか、ごっちゃになっている。このディスクは1枚目がトスカニーニとのチャイコフスキーと、ライナーとのラフマニノフの両方ともコンチェルト。これだけ大きな曲になると覚えている。が、10分に満たない器楽曲をきいたかどうか、よく覚えていない。聴いてから耳のデジャヴを感じることが多い。

このディスクの2枚目もそう。
幻想ポロネーズ、トロイメライ、カルメン、メフィスト・ワルツ、などといったところは聴いたことがある。さらに、モシュコフスキ、スクリャービン、ラフマニノフといったところも、たぶん持っている。

でもやはりこういうディスクがあると聴いてしまうのは、何度聴いても飽きない演奏だということと、パッケージを変えれば趣き新たに聴かずにはいられないということなのだろう。

今回の発見は、プーランクの「プレスト」とスクリャービンの練習曲8-12.

前者はめまぐるしい速さの中に、不思議とアンニュイな匂いのある音楽。後者は、さんざん聴いている演奏だが、音質がこころもち良くなっているように感じる。ロシアの夜の熱気と少しの侘びしさが、高音質で蘇っている。




ma
 
本屋。





重版できました。




「ぶらあぼ」4月号に掲載されました!









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