トスカニーニ指揮NBC交響楽団の演奏で、ワーグナーを聴きました(1941〜1952年、カーネギーホールでの録音)。
「ワルキューレ」より第一幕第三場
トローベル(ソプラノ) メルヒオール(テノール)
歌手の声に古めかしさを感じないわけにいかないけど、いかにもヒロイン、ヒーロー然としたオーラがあり、捨ておけぬ演奏だと思います。
「ワルキューレの騎行」
精緻で透明感のある演奏。繰り返し聴きたくなります。
「ジークフリート牧歌」
穏やかなテンポで鳴る弦楽器がとても柔らかくて温かい。トスカニーニの優しい眼差しを想像します。
「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
速さは中くらいよりやや遅め。アンサンブルは堅牢なので清々しい。甘美なエロスというよりは、毅然とした佇まいを味わいが強い演奏だと思います。
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