ビーチャムの指揮でラロの交響曲ト短調を聴く。
ラロは生涯に3つの交響曲を作ったとされているが、そのうち2つは破棄したので、残ったのはこの1曲である。
これは1886年に完成された。この年にはサン=サーンスが3番の交響曲、ダンディが「フランス山人の歌による交響曲」を作曲、さらにはフランクが有名なニ短調の交響曲に着手しているから、フランスのシンフォニーの豊作年だったようだ。
さてこの音楽、ブラームスのピアノ協奏曲2番の序奏に良く似たテーマから始まる。主部に入ると、力強いメロディーが厚い響きで猛進する。
2楽章は速くて軽妙な音楽。
3楽章はグリーグを思わせるような、抒情味がある。肌触りがひんやり。かと思うと、低弦がゴリゴリ。後半にブラームスの2番が顔を出す。
終楽章は、ブラームスの2番で始まる。循環形式ではないそうだが、このメロディーは、交響曲のメインテーマとなっているようだ。
悲壮感を漂わせて壮大に終結。
オケはフランス国立放送管弦楽団。オーボエ、フルートがいい味を出している。
1959年12月、パリ、サル・ワグラムでの録音。
内田百閒にならって列車の旅。
今回の旅は、福島、仙台、盛岡のルート。
昼間はひたすら列車に乗り、夜はただ呑む。地元の人と呑んで、震災後の話を聞く。
初日のルートは池袋~赤羽~宇都宮~黒磯~郡山。全部普通列車。
ゴールデンウイーク明けの平日ということもあり、郡山近くの駅で学生がわんさか乗ってきた以外は電車は空いていた。
これで郡山へ。
烏山線。乗っていないけど。
ふらりと入った「魚のほね」という店で。青柳の酢味噌。
福島定番の馬刺し。
鯵の叩き。
バーは
「マリオ」へ。
マスターは休みだったが、愛ちゃんに会えた。元気そうでなにより。
ほんのり塩味がきいた「TALISKER STORM」を呑む。
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