花岡和生のリコーダー、有田千代子のオルガン/チェンバロ、鈴木秀美のバロック・チェロによる、ヘンデルのリコーダーと通奏低音のためのソナタを聴きました(1987年、東京、聖グレゴリオの家での録音)。
曲がりなりにも自分で吹くくせに、CDで聴いたことのあるリコーダー奏者はわずか。ブリュッヘン、ペトリ、ボスグラーフ、そして我が本村睦幸。
よく利用するディスクユニオンにはバロック時代の音盤が少ないのだけど、これは先日池袋の店で見つけました。
ト短調、ヘ長調、変ロ長調、ニ短調、イ短調、ハ長調が収録されています。
ヘンデルのソナタ、リコーダーを習う者ならばいつかは吹きたいと思っている方が少なくないと想像します。自分の場合、当面は縁がないと決めつけていて、だから曲もあまり聴いたことがありません。
この演奏はなんでしょう、技術的な難しさをあまり感じさせないのです。たゆたうような流れは円滑で、引っかかりはありません。
テンポが理に適っているからか。あるいはそういう曲なのか。
チャーミングな響きはとても美味。
こうした演奏を聴くと、俺でもできるじゃねぇか、などとタワけた夢を見る酔っ払い。
そんな晩です。
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