空を飛ぶ人。
そろそろ冬眠に入る人。
メヤルディたちの演奏で、プーランクのホルン、トランペットとトロンボーンのためのソナタを聴く。
この曲はプランクが22,3歳の頃に書かれた。まだケクラン門下で勉強をしているときの作品である。が、プーランクの匂いというか色は、既に濃厚に出ている。
ピアノの伴奏がないところが、なんとなくプーランクっぽくもあるし、またソナタといいつつもかなり自由に書かれているので、味わいは一種のディヴェルティメントのよう。
トランペットの歌がなんとも軽快で爽やかな1楽章。ホルンとトロンボーンはもっぱら伴奏に徹している。ときおり顔をのぞかせる不協和音がユーモラス。
次はトランペットの響きが少しばかり憂鬱な2楽章。ホルンの音色はリードのついた木管楽器のようで美しい。まるで日曜の昼下がりのよう。
運動会の借り物競走のような3楽章。わさわさしている。
軽やかで、素晴らしい3人の奏者。
フレデリック・メヤルディ(トランペット)
フランシス・オーヴァル(ホルン)
ギョーム・コテ=デュモーラン(トロンボーン)
2006年8月、サント=マリー=オー=ミーヌ、サン=ピエール=シュル=ラート教会での録音。
おでんとツイッター始めました!いただきマス。
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