ティーレマン指揮ミュンヘン・フィルの演奏で、ブルックナーの交響曲5番を聴きました(2004年10月、ミュンヘン、ガスタイク・ホールでの録音)。
このオーケストラは長らくチェリビダッケの薫陶を受けていたので、ブルックナーを得意としているイメージがあります。
果たして、弦楽器の厚みのあるハーモニーが、ゆったり目のテンポによくなじんでいて、懐深い響きを醸し出しています。
一歩一歩大地の感触を味わいながら、音楽は進んでいくようで、それは体のすみずみにまで染み渡ります。それは2楽章においてもっとも顕著であり、ここが大きな聴きどころになると思います。
ラストは、力強いブラスを中心に締めくくられます。
PR