バルトーク 「管弦楽のための協奏曲」 ケーゲル指揮ライプツィヒ放送管弦楽団CDプレイヤーの調子が悪い。トレースしなくなってしまった。
少し前は、3回に1回の割合で成功していたので、だましだまし使っていたが、今週は悲しいことに一度も成功していない。
今のCDプレイヤーは、LDのコンパチブルで、もう20年近くになるから寿命なのかも知れない。
これが駄目だとすると、LDも使えなくなるのがさらに痛い。
修理屋に持って行って直ればいいのだが。一度持っていってみることにする。
それで直らなければ、次のボーナスを目当てに購入を準備するのだ。
そういうわけで、しばらくは、パソコンからipodに移してのCD鑑賞となる。
ipodでも、家で使っているヘッドフォンを繋げば、そこそこの音で聴くことができるようだ。
私の貧しい耳ならブルックナーやバルトークも大丈夫。
ライプツィヒ放送管弦楽団は、ヴィルトゥオーソの集団ではないけれど、いつもひたむきだ。
根気のはいった丁寧さに、音楽に対する敬意と慈しみを感じる。ソロ楽器にはそれぞれ個性を感じるものの、全体のまとまりがいい。団結力があるのだ。
ここまでまとまりが良いのは、当然、指揮者の力量によるところ大だろう。
かなりの練習をつんでいるのじゃないかと思う。
この曲には、合奏力と個々のソロ楽器の高い力量が求められるにもかかわらず、ケーゲルとこのオーケストラは実に難なく、自然体で演奏しているように聴こえる。
以前に、ウェーベルンやマーラーを聴いたときは、それはぼんやりとしか感じられなかったけれども、このライヴのバルトークの聴いて、このコンビの技術的なレヴェルの高さは、確信できるようになった。
ハンガリーの民族色は薄く、機能的でスマートな演奏だといえる。
全体の色彩はカラッと明るい。
1971年3月、ライプツィヒでのライヴ録音。
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