町田イタリア歌劇団によるドニゼッティ「ランメルモールのルチア」公演に足を運びました(2021年2月27日、町田市民フォーラム)。
「ルチア」の実演は初めてだったので、サザーランドやグルベローヴァらの演奏を聴いて予習をした次第。
演出は簡潔だったけれど、後ろの壁に字幕と共に舞台の風景が映されていて雰囲気がありました。
また、狂乱の場で端役含めた登場人物がズラリ後ろに控えているところは面白かった。全曲を通して伴奏はピアノでしたが、このシーンのみフルートが歌を添えていたことは、オーケストラ版に倣っているとは言え、卓越した効果をあげていたと思います。
歌手は主役級の3人は安定していて聴きごたえがありました。ルチアは、当初の根本さんから23日に歌った木村さんに変更。とりわけエドガルトとエンリーコは、感情移入がたっぷりとしていながら自然な歌唱が際立っていたと感じました。
ピアノはとても滑舌がよかった。YAMAHAなのかな、粒立ちの良さは楽器以上に腕前でしょう。
伴奏はピアノなのに指揮者は必要なのかな?聴く前は訝ったけど、どうしてどうして、ピアノと重唱を巧みに捌いていました。
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