ミケランジェリの初期録音集を聴きました(1939-42年、ミラノ、ジェノヴァでの録音)。
このCDには、リストやヴィヴァルディのコンチェルト、グリーグやグラナドスなどが収録されており、後年のミケランジェリのレパートリーとは一風変わっていて、それが魅力のひとつです。
とはいえ、コンチェルトは他のグリーグや「皇帝」を含めて抜粋。まずは多くの曲をといったCD制作者の意気込みよろしく、小品が聴きごたえありました。
抒情小曲集はその名の通り、澄み切ったようにリリカル。音が厳冬の青空のよう。
グラナドスのスペイン舞曲は眩しいくらいに色鮮やか。
ショパンのワルツ69-1では、煌めく星屑のような音を擁して、濃厚でロマンティックな世界を築いている。
録音当時、彼は10代後半から20代前半。ショパンのスケルツォ2番やマズルカ47番を聴くと、彼のスタイルの大部分が既に完成されていたように見受けられました。
パースのビッグムーン。
PR