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ヤノヴィッツのR・シュトラウス「4つの最後の歌」

2007.07.10 - R・シュトラウス
Janowitz

R・シュトラウス「4つの最後の歌」 ヤノヴィッツ(S) カラヤン指揮ベルリン・フィル


日曜の夜から38度の熱が出てダウン。今朝になってようやく熱は下がったけれど、背中から肩にかけて悪寒が残っていたので、大事をとって会社を休んだ。
試用期間の身なので、原則として有給休暇は使えないのだが、仕方がない。金曜日の夜に、たいして暑くもないのにクーラーをつけて寝たのがまずかったのだろう、おかげで翌日から喉が痛かった。それに、なれない職場での緊張が続いたせいもあるのかも。
大藪春彦のハードボイルド小説の主人公ならば、サラミソーセージを丸ごと食らって一晩寝れば元気になるが、虚弱貧困無節操サラリーマンのこちらはそうもゆかず、薬を飲んで水枕をしてただひたすら床に伏していた次第。


昨日に比べると少し元気になってきたので、ゴロゴロしてFMを聴いていたら、吉田秀和の「名曲のたのしみ」が始まった。おおこんな時間に再放送していたとは。ケガの功名か。
ヤノヴィッツの「4つの最後の歌」は、コーホー氏が絶賛していたのを横目にずっと聴いてこなかったが、今回初めて聴いてみたら素晴らしかった。なにしろ透き通った声がいい。高音がとても自然に伸びていって、そして適度な質量があるので安定感がある。ずっと聴いていたい声である。吉田の解説によれば、なかでも第3曲は、最も手の込んだ、複雑な技法を取り入れた作品であるらしい。そういわれてみれば、変化に富んでいるし華やかな音楽であることよ(なんて、ちょっとしらじらしいか)。
カラヤンの指揮するオーケストラは横綱相撲。どこをたたいても揺るぐことのない堅牢さに、血のしたたるビフテキのようなカロリーが満載。
それにしても、この曲はいつ聴いてもあっという間に終わってしまう。冒頭から一気に引き込まれてしまうのだ。落ちてゆくものに弱いからか?
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま こんばんは

夏風邪はヒツコイですので、お大事にしてくださいね~。私は今朝は、空調が
寒くて目が覚めてしまいました、室温設定が25度になっていました;; 寒いですよ;;

ヤノヴィッツさんの「4つの最後の歌」ですか、私はまだ聴いたことがありません。ヤノヴィッツさんは、シュトラウスを得意にされていましたから、さぞや良いことでしょうね。私は、マルシャリンを二度聴きました。これも何度も書かせていただいたかもしれませんね。
素晴らしかったです。

お大事に~ ミ(`w´彡)in OKINAWA
2007.07.10 Tue 20:06 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
ここ数年、風邪をひくとなかなか直らなくて往生します。ただ、一度高熱が出ると、むしろあとはスッキリするようです。おかげさまで明日からなんとか復活できそうです。
ヤノヴィッツの「4つの最後の歌」は、期待以上に素晴らしかったです。この曲を歌いこなすのは難しいのじゃないかと想像しますが、カラヤンのオーケストラ含めて、とてもしっくりくる演奏でした。R・シュトラウスの演奏に長けたコンビならではの熟練の技を感じます。
2007.07.10 21:25
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