「ガラ・コンサート&『ファウスト』ハイライト」公演に足を運びました(2020年11月7日、加賀町ホールにて)。
スタッフとして参加しました。数々の凡ミスはさて置いて(爆)、ここでは演奏について書いてみます。
前半は3人の歌手が一曲ずつアリアを披露してくれました。
とりわけ印象に残ったのは、老グレーミン公爵のアリア。タチアーナを嫁に迎えた喜びが、衰えた肉体から滲み出るようで、深く共感しないではいられませんでした。
後半の「ファウスト」は、なんの留保なしに優れた演奏だったと言えましょう。
ファウストのマヌケさ、朴訥さ、マルグリートの可憐さ、世間知らずさ、メフィストの計算高さ、ユーモア感。それぞれ原作のイメージぴったりに歌い、演じてくれました。
ピアノはいつも通り盤石、歌との音量のバランスもいい塩梅。
フィナーレの三重唱は、まさに圧巻の音絵巻。大天使ミカエルの降臨が、たしかに見えました。
テノール(ファウスト) 芹澤佳通
ソプラノ(マルグリート) 加地笑子
バス(メフィストフェレス) 河野鉄平
ピアノ 河野真有美
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