遅い夏休み。
温泉に行って、野球を観に行って、映画を観るのがさしあたっての目標。
その第一弾は、この演奏会。案内のはがきを頂いたので知ることができた。ありがたいことだ。
このオーケストラを聴きに行くのは二度目。指揮者をおかない「オルフェウス」的なスタイル。
だから、コンサートマスターの弓使いで合奏するわけだけど、これが見事。
とくにマーラーは素晴らしかった。
30名弱の弦楽器群にハープという編成。ハープが聴きたかったので、左手の前の方の席に陣取っていたが、弦が比較的薄いせいもあって、じつによく聴きとることができた。一音一音聴き洩らさない。夢のような音。堪能。
そして弦楽のアンサンブル。緻密でよく練られたアンサンブルは、アマチュアの域をはるかに超えていた。鳥肌がたつ場面が何か所かあった。素晴らしい。
ストラヴィンスキーとベートーヴェンも聴きごたえがあった。ことにストラヴィンスキーは、軽やかなリズムを基調として、ウィットに富んだ、色彩豊かな演奏。初めて聴く曲だったが、とても楽しめた。
初秋とはいえ、この日も暑さが厳しかったが、爽やかな昼下がりを堪能した。
2013年9月1日、杉並公会堂。
スワン河のほとり。こちらは初春。
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