川上弘美の「河童玉」を読む。
これは、河童に誘われて河童の国を訪れたふたりの女性の話。
河童は、悩み相談をもちかける。連れとのセックスがうまくいかないのでなんとかできないものか、というもの。どうしてその女性がターゲットになったのか、理由がふるっている。
「こんかいのウテナ様の失恋は、現在の人間界でもっとも奥の深い失恋であるとの評判なのであります。ここは是非ウテナ様にさまざまご教示願いたく」。
もっとも奥の深い失恋。この作品では明らかにされていない。どういうものだろう。
とても気になるのである。
キーシンのベートーヴェン「ピアノ協奏曲2番」を聴く。
みずみずしくて、はつらつとしていて、キレがあって、適度な重量感のある、素晴らしいベートーヴェン。キーシンは進化し続ける。
レヴァインのオケも最上。
キーシン(ピアノ)
レヴァイン指揮フィルハーモニア管弦楽団
1997年1月、ロンドン、アビー・ロード・スタジオでの録音。
荒れるインド洋。
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