本村睦幸リコーダーシリーズ第15回に足を運びました(2022年10月6日、ティアラこうとう小ホールにて)。
本村睦幸(リコーダー)
鬼澤悠歌(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
佐藤亜紀子(リュート)
前半は17世紀、後半は18世紀の音楽といった構成。
とくに前半は、おそらく聴いたことのない曲ばかり。野趣たっぷりで、かつ清冽でもありました。
とりわけ、ファルコニエリとカステッロの曲はとても面白かった。曲も、演奏も、強靭。強靭といっても強い音ばかりというわけではなく、柔らかさや甘さも含んでいるのだけど、それらをひっくるめて揺るぎのない信念みたいなものが常に底を流れているような、そんな印象を受けました。
それらと比べると後半の音楽は、より端正であり、折り目が正しく感じられました。
バロック音楽も100年違うと、ずいぶんと風合いや佇まいが異なるということを、こうして一晩通して聴くとわかったような気になるのでした。
共通するのはリコーダーの音色。どちらも、はちみつ酒のように親密。
PR