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ワグネル・ソサィエティー・OBオーケストラ定期演奏会

2014.07.27 - 演奏会

so


寺岡清高の指揮でワグネル・ソサィエティー・OBオーケストラを聴く。


ヨハン・シュトラウス2世 「皇帝円舞曲」
ブルックナー 「交響曲第8番」


大曲の前に敢えてシュトラウスを入れたのは、ふたりがウイーンの同時代人であり、かつそれぞれの作曲年代が近いことがあるからだという理由とのこと。プログラムを最初に見たときは違和感があったが、実際に聴いてみると、同じ時代の音楽でもこんなに違うものなのだと云う、感慨のようなものがあった。
「皇帝円舞曲」は、ヴァイオリンが5プルトの編成でありながら、なかなか精緻なアンサンブルを聴かせてくれた。ソロのチェロはずっしり重厚で存在感あり。この曲を生で聴いたのは初めてかもしれない。楽しかった。

後半はブルックナー。
コンサートやリサイタルに行くことは、学生時代に比べたらずいぶんと少なくなった。年間で多くて10回くらい。なので、ひとつひとつの公演に足を向けるのは、ある意味祝祭的な感じすらする。
なかでも、ブルックナーをやるといったならば、それは特別なこと。あの4管編成を見るだけでも興奮してしまうのだ。

ブルックナー、特に4番やこの8番は、ホルンが上手くないとどうにもならないが、今日の公演はホルンがことに素晴らしかった。ソロは弱音を完全にコントロールしており、プロ並みの腕前をみせつけてくれたし、重奏も大きな瑕疵はなく、この演奏のひとつの骨格をなしていた。アマオケの域を超えていたと思う。
また、トロンボーンとチューバも好調で、全体に溶け込みつつも、厚い響きで空間を制圧。
テンポは全体的に中庸、部分的にやや速め。恐らく、恣意的なテンポいじりはやっていないのだろう。演奏者は弾きやすかったに違いない。寺岡という指揮者を初めて聴いたが、バランス感の優れた指揮者であるように思う。一時期、ジュリーニの指導を受けていたとのこと。日本に若い才能が出てきている事、そして埋もれつつあることを、しみじみ感じる。

ラストは圧倒的な気合いで一気に攻めた。完璧なエンディング!


2014年7月27日、東京芸術劇場コンサートホールにて。




冷やし中華とツイッター始めました!




ma

 
怪しい雲行き。








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