錦糸町楽天地シネマズで、米林宏昌監督の「思い出のマーニー」を観る。
これは、喘息を患っている12歳の少女が、夏休みに療養がてら親戚の家で過ごすひとときを描いた映画。
ある日、干潟沿いの洋館で不思議な少女と出会って親しくなり、それをきっかけに物語は進んでゆく。
これ以上書くとネタバレになるから書かない。
ジブリの絵は相変わらず素晴らしい。ことに、洋館と海の描写が素敵だ。また、あっけらかんとした親戚のおじさんとおばさんが重要な役を担っている。
ラストは涙でスクリーンがぼやけた。
クレンペラーの指揮でヘンデルの「メサイア」を聴く。
冒頭の「シンフォニー」が異様に遅いので、2枚組であるということはかなりのカットがあるのではないかと危惧したが、その後はさほど遅くなかった。つまり全曲を聴いた感じだと、大きなカットは見いだせなかった。
さて、演奏そのものはいかにも60年代にロンドンのオーケストラがやったという感じ。大編成であり、堂々としたテンポで悠揚たる様式である。いままで聴いた中では、サージェントの演奏に近いと思うが、ときおり強弱の変化を大きくつけているあたりは、クレンペラーのセンスの良さを感じる。スケールが大きくて、聴きごたえのあるヘンデルである。
クレンペラーはいつものようにヴァイオリンの対抗配置をとっており、随所にその効果が聴こえて面白い。このあたりの時代の曲だと、対抗配置のほうがいいのかもしれない。
歌手はソプラノ以外はいい。シュヴァルツコップの声はいかにも古色蒼然としており、また音程もかなり怪しい。彼女は同じクレンペラーとマーラーの2番、4番でも起用されているが、あのマーラーも頂けなかった。夫でもあったプロデューサーのレッグが推したものだと推察されるが、もうこの時代には彼女は盛りを過ぎていたようだ。
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
グレース・ホフマン(アルト)
ニコライ・ゲッダ(テノール)
ジェローム・ハインズ(バス)
フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
1964年2-11月、ロンドン、キングズウェイ・ホールでの録音。
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