あけましておめでとうございます。
もう昨年のことになりましたが、3つの団体によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲演奏会に足を運びました(2017年12月31日、東京文化会館小ホール)。
ラズモフスキーと後期が、休憩含めて7時間半かけて演奏されました。この催しは今回で12回目とのことですが、初めて。長丁場でしたが、終わってみればあっという間のことのように思えました。
エクセルシオはラズモフスキー。去年に聴いたときよりも、音楽に柔らかな膨らみが出てきたし、技巧も進化したと感じました。とりわけ7番は気合いの入った名演奏。
古典四重奏団は、その高名を昔から伝え聞いていましたが聴くのは初めて。
凄かった。4つの楽器はまるで生き物のように有機的に奏でられ、強弱の按配、間の取り方が絶妙に采配されていた。それは鬼神が弾いているのかと一瞬錯覚に陥った「大フーガ」において頂点に達しました。この日は2曲のみでしたが、もっと聴きたかった!
ARCOは在京のプロオケの首席クラスを集めた精鋭の団体。キレのあるテクニックを駆使して、安定した演奏を聴かせました。15番のモルト・アダージョは心に沁みました。
全体を通して、とてもエキサイティングなコンサートだったので、次回もまた(体力があれば)足を運びたいと思います。
パースのビッグムーン。
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