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ロリン・マゼール逝く

2014.07.14 - 日記


so


クラシック音楽を聴き始めた頃、マゼールはクリーヴランド管弦楽団の指揮者であった。だから、このオーケストラとの演奏が今も心に強く残っている。
まずはブラームスの交響曲。なかでも4番。この曲を聴いて初めて感動したのはこのコンビでの演奏。
それからベルリオーズの「イタリアのハロルド」、「幻想交響曲」、R・コルサコフの「シェエラザード」、R・シュトラウスの「英雄の生涯」。なんて個性的な演奏をする指揮者なのかと思った。
これは後年に聴いたのだけれど、ベートーヴェンの9番やビゼーの「アルルの女」、ベルリオーズの「レクイエム」も素晴らしかった。

順序は逆になるが、クリーヴランドの前の時代は、まずバッハの管弦楽組曲とベートーヴェンの交響曲5、6番だろう。ロ短調ミサはまだ聴いていない。
あとフィルハーモニア管との「展覧会の絵」やラヴェルの管弦楽曲、ウイーン・フィルとのチャイコフスキーははずせない。

ウイーン国立歌劇場の音楽監督時代は短かったが「トゥーランドット」が印象に残る。

ベルリン・フィルの音楽監督がアバドになって不貞腐れていたのには笑ったが、このオケとのブルックナーの7番8番はこれまたユニークな演奏で楽しませてくれた。
ピッツバーグとの演奏もいろいろあるけれど、シベリウスの交響曲が代表作と言えるかな。
ニューヨークとの演奏はあまり多くを知らない。R・シュトラウスの管弦楽曲くらい。最近になって就任したミュンヘン・フィルとの演奏は、まだ聴いていない。ブルックナーはバイエルン放送響とのものが出ている。

彼は亡くなったが、まだ聴いていないディスクがたくさんあるし、聴きかえしたいものだって少なくない。
楽しませてくれてありがとう。これからも楽しませてもらいます。







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Comment

無題 - アソー

お久しぶりです。
マゼールの訃報、残念です。
私達がクラシックを聴き始めた頃は、カラヤンとベームが二大巨匠で、この二人を追う若手として、アバド、ムーティ、メータ、マゼール、小澤の五人集がランクされていましたね。レコード会社の売り出し方も多分にあったのでしょうが、彼らもまだ四十を過ぎたばかりの働き盛りで、毎月誰かの新譜が出てレコ芸あたりの批評を賑わせていました。当時は立ち読みで貪る様に批評を読んで、わかった様な気になっていました。
マゼールは業師などとよく書かれていて、他の四人と比べると一癖も二癖もある様な印象で語られていることが多かったですが、確かにアクの強い解釈が多くて、結構そこがツボだったりしました。
ベルリンフィルをアバドにさらわれて拗ねた辺りから、あまりポストに恵まれない印象のまま来ていたのが、この年でミュンヘンフィルの音楽監督?に就任して、昨年ライブ録音がリリースされたブルックナーの3番が良い演奏で、まだまだ活躍を期待していた所だったので残念です。
マゼールは80年代前半の、ソニーから出ていたLPが特に印象が強く、R.シュトラウスの交響詩、ワーグナーの前奏曲集などが印象深いです。あの室内楽的なマイスタージンガーはユニークでした。
今年はアバドも鬼籍に入り、小澤は体調が優れず、メータやムーティも高齢になり、若い頃私達を楽しませてくれた演奏家達が聴けなくなるのは残念でなりません。
合掌。
2014.07.14 Mon 23:57 [ Edit ]

残念です。 - 管理人:芳野達司

アソーさん、こんばんは。
ボストン交響楽団の来日公演をキャンセルしたあたりから、ちょっと心配だったのですが、この訃報は早すぎました。

2010年の年末にベートーヴェンの交響曲全曲をやった公演、当時は埼玉に住んでいたのでスルーしてしまいましたが、行くべきでした。コンサートを行くことができなくて後悔しているのは、その公演とクーベリックの/チェコ・フィルの「わが祖国」が筆頭です。

ライブ録音のブルックナーは良いですか。バイエルン放送響やミュンヘン・フィルとのディスクはほとんど聴いていないので、これから楽しみにすることにします。
2014.07.15 22:27

マゼール氏のご冥福をお祈りします - Yuniko

ポンコツスクーター様、こんばんは。お久しぶりです。
ロリン・マゼール氏の訃報、とても残念です。
すでにあちこちに書かせていただきましたが、マゼールはクラシック音楽を聴き始めた頃からの聴いてきました。
初めてマゼールを聴いたのは、父がステレオの音響チェック用にと買ってきた45回転LPの交響組曲「シェエラザード」でした。フィルハーモニア管弦楽団との演奏で、まだCD化されていない演奏です。エッジの立ちまくった鋭すぎる響きと妖艶なヴァイオリン・ソロが印象に残っています。
その後、室内楽的で精緻な「英雄の生涯」、台風襲来の暴風雨の中を自転車で買いに出かけたベートーヴェンの「第9」、狂気渦巻く「幻想交響曲」など、印象的な演奏に出会うことができました。
世評は高くなかったですが、何度も指揮台にたったウィーン・フィルとのニューイヤー・コンサートも新春を寿ぐにふさわしい楽しい聞き物でした。
最近の録音では、バイエルン放送響とのシューベルト交響曲全集がよかったです。万華鏡のように美しい管楽器のハーモニーが聞ける各曲の第2楽章が特にいい。マゼールらしからぬ可憐な緩徐楽章でした。
バイエルン放送響とのツィクルスは、ブルックナーとシューベルトが発売されていますが、ほかにもマーラーとブラームスとベートーヴェンの各交響曲全集が私家盤として出ているそうです。不謹慎な書き方ですが、これを機会にぜひとも一般発売してほしいです。特にマーラーの全集はすごいらしいです。
カラヤンが亡くなったときもそうでしたが、大マエストロは老いてもますます盛んに、神の領域に近づいた演奏をいつまでも繰り広げてくれると思っていました。
最近キャンセルが続いていることに少し心配していました。でも、やがて復活して、ますます元気で名演を聴かせてくれると思っていただけに、残念でなりません。
2014.07.17 Thu 21:52 [ Edit ]

好きな指揮者です - 管理人:芳野達司

Yunikoさん、こんにちは。
マゼールが体調を崩していた話はあちこちで聞いていましたが、それから早かったので高齢とはいえ驚きました。
「シェエラザード」はクリーヴランド管とのものを愛聴していますが、フィルハーモニアとも録音していたのですか。知りませんでした。それは是非聴きたいです。
「英雄の生涯」、「第9」、「幻想交響曲」、いいですね。とても好きな演奏です。

最近の録音はあまり聴いていないのです。バイエルン放送響とのシューベルトは全集ですか。「グレイト」あたりは初録音かもしれませんね? 興味深い。
ブルックナーがあるのはHMVのお知らせで知っていましたが、少し高めなので控えていました。マーラーの全集! いやー。そそります。
マゼールの死はとても残念ですが、ディスクを通してこれからも楽しませてくれることでしょう。
2014.07.18 09:26

消えてゆく六十年代 - neoros2019

ウイーンフィルとのチャイコフスキーやシベリウスやニュー・フィルハーモニアとのシェエラザード、ボレロほかにカルメン全曲などでマゼールに夢中になっていた時代があります
http://blogs.yahoo.co.jp/maeda_hm210_0922/10892745.html
2014.07.20 Sun 15:20 [ Edit ]

淋しくなりました。 - 管理人:芳野達司

neoros2019さん、こんばんは。
ウイーンフィルとのチャイコフスキーは1番と6番しか聴いていません。その頃のシベリウスも聴いていないし、ニュー・フィルハーモニアとのシェエラザードも聴いていません。マゼール・ファンとしては、まだまだでした。
なので、この訃報はショックです。彼ならば100歳まで現役でいられると思ったのに。
いつもneoros2019さんのブログ、素敵な女性を楽しんでいます。煙草はやめられません。そのなかにマゼール。
いいですね。素敵です。
2014.07.20 22:21
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