クラシック音楽を聴き始めた頃、マゼールはクリーヴランド管弦楽団の指揮者であった。だから、このオーケストラとの演奏が今も心に強く残っている。
まずはブラームスの交響曲。なかでも4番。この曲を聴いて初めて感動したのはこのコンビでの演奏。
それからベルリオーズの「イタリアのハロルド」、「幻想交響曲」、R・コルサコフの「シェエラザード」、R・シュトラウスの「英雄の生涯」。なんて個性的な演奏をする指揮者なのかと思った。
これは後年に聴いたのだけれど、ベートーヴェンの9番やビゼーの「アルルの女」、ベルリオーズの「レクイエム」も素晴らしかった。
順序は逆になるが、クリーヴランドの前の時代は、まずバッハの管弦楽組曲とベートーヴェンの交響曲5、6番だろう。ロ短調ミサはまだ聴いていない。
あとフィルハーモニア管との「展覧会の絵」やラヴェルの管弦楽曲、ウイーン・フィルとのチャイコフスキーははずせない。
ウイーン国立歌劇場の音楽監督時代は短かったが「トゥーランドット」が印象に残る。
ベルリン・フィルの音楽監督がアバドになって不貞腐れていたのには笑ったが、このオケとのブルックナーの7番8番はこれまたユニークな演奏で楽しませてくれた。
ピッツバーグとの演奏もいろいろあるけれど、シベリウスの交響曲が代表作と言えるかな。
ニューヨークとの演奏はあまり多くを知らない。R・シュトラウスの管弦楽曲くらい。最近になって就任したミュンヘン・フィルとの演奏は、まだ聴いていない。ブルックナーはバイエルン放送響とのものが出ている。
彼は亡くなったが、まだ聴いていないディスクがたくさんあるし、聴きかえしたいものだって少なくない。
楽しませてくれてありがとう。これからも楽しませてもらいます。
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