当時は、彼が大編成のオーケストラを振るのが稀だった。だからということもあって、よく覚えている。中学2年生のとき。
「4つの海の間奏曲」はこの日に初めて聴いた。どんよりしていてハッキリしない音楽だと思った。
アクセンフェルトは、名前さえ知らなかった。
あの頃が牧歌的だったのか、マリナーの人気がいまひとつだったのかわかりかねるが、東京文化会館の楽屋口で待っていると、ポツンと彼が現われて、とても気さくにサインをしてくれた。
ああ、これが英国紳士なのか、とわけもわからずに納得したものである。
屋根の上のパーティ。
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