江戸川橋の「もつよし」。
もつ煮込みが絶品。これで380円也。週に1度は寄る。
揚げたてのアジフライや、柔らかいラム肉のスタミナ焼きもいける。
今月から豚の生レバーの販売が禁止になったあおりをうけて、レバー以外のモツ系刺身もやめたようだ。あまり注文しなかったからさして影響はないが、メニューは少しさみしくなった。
マゼール指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏で、ヴェルディのバレエ音楽集を聴く。
歌劇『ドン・カルロ』より王妃のバレエ(第3幕)
歌劇『オテロ』よりバレエ音楽(第3幕)
歌劇『シチリア島の夕べの祈り』~バレエ音楽『四季』(第3幕)
バレエ音楽が中心となったディスク。曲そのものはとても華やかだけど、演奏はじつにクール。この時期のクリーヴランド管弦楽団の尖った響きには、シュールとも言える佇まいがある。
「ドン・カルロ」は挿入曲とはいえ16分強かかるから、ひとつのバレエ音楽としては大曲と言える。
キリッとしまった弦楽器が全体のトーンを決めている。とても精緻な合奏。軽やかで切れ味がいい。ヴァイオリン・ソロはダニエル・マジェスケだろうか。これも軽快。ブラスは硬い筋肉質。
「オテロ」はエスニックの香りが漂うパンチの効いた音楽。中間部でのヴァイオリンとハープとの合奏がしみじみ美しい。
「シチリア島の夕べの祈り」は題名通りに春夏秋冬の4曲に分かれている。全部で30分近くの規模。このオペラは全曲ではけっこう長いが、それにしてもバレエ音楽の比重は小さくない。よくできているし、聴きごたえがある。
「春」は快活な喜びの踊り。気持ちが明るくなる。
「夏」はしっとりとした昼下がりのよう。弦のピチカートの上でクラリネットが奏でるワルツが気だるい。後半はカラッとした煌びやかな世界。
「秋」はぶ厚いくもり空。オーボエのソロがうら哀しい。この曲も後半は賑やか。
「冬」は湿り気の少ない朝。ピッコロの疾走がなんとも楽しい。
それぞれ、聴いただけでどの季節かを当てることは困難だと思う。同じイタリアのヴィヴァルディの曲はそれなりに納得できるものがあるのに比べると、この曲は季節のイメージがいまひとつ掴めない。ただ、どの曲も爽やかスッキリ。
メイソニック・オーディトリアムの残響が美しい。
1974年7月、クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアムでの録音。
朝。
重版できました。
「ぶらあぼ」4月号に掲載されました!PR