ヴァレーズ 作品集 ブーレーズ指揮 ニューヨーク・フィル中学生のときに、学校帰りによく友達と連れ立って学校近くの図書館に行っていた。当時はLPだったのだが、新譜のオビが図書館の壁に張られていて、それらはたいがい貸し出し中だったのにも関わらず、ブーレーズのヴァレーズは、新譜なのにいつも在庫があった。
「アルカナあるかな」などと言いつつ、いつもあったわけだ。でも当時は、仲間うちでは誰も借りなかったなあ。
その数年後、メータの「アルカナ」を入手し、カセットテープにダビングして、何度も聴いてやみつきになった。
このメータ盤は、とてもわかりやすく面白い。デッカ録音の優秀なこともあって、楽器の分離がよく、なにより駆け抜けるようなスピード感がすばらしい。
それに対してブーレーズ盤はというと、ゆったりとしたテンポを基調に、一音も漏らすまいとする見通しのよさがあり、数え切れない打楽器のめくるめく活躍ぶりや、裏でゴソゴソうごめく弦の響きを明瞭に聞き分けることができる。ニューヨーク・フィルの奏者の技量もすばらしい。
テンションの高い18分である。
シュールな反面、熱気ある音の羅列が耳に心地よい。PR
無題 - bitoku
Re:bitokuさん、おはようございます。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
初心者でヴァレーズはさすがです。私は、かなり経ってから聴きましたヨ。恐れ多いというか、名前からしてよくわからなかったというか。ヴァレーズという名前は、いかにも前衛的な感じがしました。
ブーレーズ盤は、今聴くと、とっつきにくいような気がしました。あるがままを演奏しているような。
楽譜を見たわけではないのですが。テンポの変化や抑揚があまり大きくないような気がします。
そのぶん、細かい音がよく鳴っています。
メータ盤は、勢い重視の演奏です。
2007.11.28 07:00
無題 - rudolf2006
Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
>ヴァレーズ、まったく聴いたことがありません、(それでもコメントを~ 爆)。
恐縮でございます!
私の育った町は、なにもないわりに教育福祉関連の施設は充実しています。近所に図書館が3つあり、それぞれかなりな数のLPを貸し出していたので、当時はとても重宝しました。
いま住んでいるところは田舎町なので、図書館は1館、CDも寂しい数しか置いていません。
ヴァレーズは店頭にはほとんどおいていないので、珍しくネットで注文しました。
2007.11.28 17:32
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