メンデルスゾーン 歌曲集 シュライアー(T) オルベルツ(Pf)近所の「弁天の森」へ散歩。
近所の空き地に咲いている菜の花
副都心線
春はメンデルスゾーンの歌。
なんとも爽やか、すがすがしい。菜の花のような生命力。
ロマン派でこんなに無垢な歌をつくるヒトは、メンデルスゾーンをおいて他に見当たらない。
シューマンやヴォルフはいうまでもないけど、シューベルトの明るい歌だって、ほんの少し影が潜んでいるし、じんわりと苦味がある。けれど、メンデルスゾーンの歌は、なんというか、直線的に明るい。
短調の歌でさえ、希望に満ち満ちているように聴こえるのだ。
そんな歌に、シュライアーの声はふさわしい。
録音当時、36歳。ノビのあるストレートな美声は、輝きに包まれており、これ以上望むものはない。
シュラーアーは、歳を経るにつれてぐっと厚みを増していって、じっくりと語るような歌唱を極めていった。
そういう彼の歌もステキだけど、若い頃の、はちきれんばかりの声の魅力は捨て難いものがあるなあ。
ライナーは喜多尾道冬。ドイツ・リートを語らせたら右に出るものはいないだろう。
ただ、気合が入りすぎてしまったのか、なにを言っているのかよくわからない解説である。
そんなところも、春…なのかな。
春の歌 OP.47-3
挨拶 OP.19-5
春の歌 OP.34-3
春の歌 OP.19-1
旅の歌 OP.57-6
問い OP.9-1
新しい愛 OP.19-4
月 OP.86-5
魔女の春の歌 OP.8-8
恋の歌 OP.34-1
狩の歌 OP.84-3
ゆりかごのそばで OP.47-6
歌の翼に OP.34-2
古いドイツの春の歌 OP.86-6
あしの歌 OP.71-4
ヴェネツィアのゴンドラの唄 OP.57-5
旅の歌 OP.34-6
はじめての失恋 OP.99-1
秋に OP.9-5
羊飼の歌 OP.57-2
冬の歌 OP.19-3
小姓の歌
1971年9月27~30日、ドレスデンでの録音。
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