バルビローリ指揮シュトゥットガルト放送饗/復活」1970年、シュトゥットガルトでのライヴ録音。ステレオ録音だが、時折ffに歪みあり。
よく「弦楽器がすすり泣いている」なんて言い方があるが、ここでは大泣きしている。
第1楽章の早いテンポの箇所で、管楽器のミスがかなりある。演奏会場で奏者のミスを指折り数える、なんてタチの悪い遊びがあるが(昔、一度やったことがある)、数えだしたら両手両足でも足りないくらいで、いったい何人揃えればいいのか頭を抱えるくらいである。
実に堂々とやらかしている。よく商品化したものだ。
開き直り加減が、かえって気持ちがいいとも言える。
この調子で最後までいったら飲み屋でボロクソ言えるからそれはそれで楽しいなあと思っていたら、楽章を追うごとに尻上がりによくなってゆく。
ちょっと残念でもあった。
第2楽章の最後のハープは魔法のようにステキ。第3楽章はカクシャクとしている。
第1楽章がふやけすぎていただけに、ことさら良く聴こえる。
終楽章の合唱には、手作りの味わいのようなものがあって、かなり腹ごたえがある。
情熱をうちに秘めないで、全部おもてに出しちゃった演奏であり、全体的にはバルビ節全開の、熱い熱い音楽となった。
まあ、めでたし。★音楽blogランキング!★にほんブログ村 クラシックブログ無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
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バルビローリの3番も聴きたいですネー。ベルリン・フィルとのライヴもありますが、まだ聴いていません。あのオケのことだからうまいのでしょうが、ミスがないと逆に寂しくなるかも知れません(笑)。