ホルスト「惑星」 カラヤン/ウイーン・フィル以前に拙ブログでカラヤンのことについて投稿したのだが、60年代のデッか録音の数々を全て漏らしてしまい、15分くらい自責の念にかられた。
カラヤンがデッカでウイーン・フィルを振った演奏は、たぶん全部聴いているのだが、悪いものはなかったと記憶している。
この録音は61年に行われている。
この時期までには、ボールトを始めとするイギリスの一部の指揮者とストコフスキーだけが、この曲を演奏していたのではないだろうか。
この録音からしばらくしてからバーンスタインやメータによって録音され、「惑星」という曲が一躍メジャーになってゆく。
カラヤンの演奏だが、ウイーン・フィルの、ティンパニを始めとした木目調の響きがいいので、後年にベルリン・フィルとやったものよりもこちらのほうを気に入っている。
ところで、私が持っているCDのジャケットは台湾でプリントされた正規盤である(冒頭にリンクしているものとは相違する)。
価格は190台湾元。当時で約660円である。
数年前に2年ほど台北に駐在していたことがあって、毎週末にはCDショップを巡り歩いた。
他にやることがなかったのだ。
台湾の公用語は北京語だが、文字の表記は繁体語である。昔ながらの画数の多い漢字を使用する。
ここが中国と違うところ。
日本では西洋人の名前をカナカナで表記するが、台湾では漢字で表記する。こんな具合。
バッハ:巴哈
モーツァルト:莫札特
ベートーヴェン:貝多芬
ブラームス:布拉姆斯
R・シュトラウス:理査・史特勞斯
ジュリーニ:朱里尼
カラヤン:卡拉揚
ホルスト「惑星」:霍爾斯特「行星組曲」
ベートーヴェンは、日本の漢字読みをすれば「ばいたーふん」というふうに読めるのでニュアンスはわかる。バッハはどうしてこうなるのか、ちょっと考えてしまう。
「リヒャルト」が何故「理査」なのか。Rがわかれば「理」だけでいいのじゃないか、とも思うが、大きなお世話だろう。
いずれにせよ、バッハたちからみれば、日本で使っているカタカナは、それと同等にわけがわからないに違いない。
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>カラヤンが録音したので、ホルストの「惑星」が名曲になったのではないでしょうか。ボールトが何度も録音していますが(名演ですね)、カラヤンなくしてはこれほどの人気曲にならなかったんじゃないかと・・・よく言われますが、実にその通りのこれは名演だと思います。今もスゴイ音です。DECCAの録音も素晴らしいですね。
>
>文字色を選択できるコメント欄、エエですね。最近我が家のトマトが美味いので、この色にしました。