宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」を観る。
見習い機械工のパズーはある日、空から落ちてきた少女シータと出会う。彼女は胸に青く光る石のペンダントを身につけていた。彼女は天空に存在すると言われているラピュタの王位継承者であった。そのペンダントは空に浮かぶ力を持つ。彼女たちは、それを奪おうとする軍隊と海賊に追われながら、ついにラピュタに辿りつく。
パズーとシータが海賊と共に生活をし、ラピュタへ向かう場面がとてもいい。ワクワクさせられた。冒険活劇は、こうでなくっちゃ。
ラストは予定調和的である。けれども、敵役が結局なにを求めていたのか、よくわからなかった。オジサンにはついていけないのだろうか。
ポリーニのピアノでベートーヴェンのピアノ・ソナタ25番「かっこう」を聴く。
ポリーニは、この愛すべき小さなソナタをいかにも楽しそうに弾いているようだ。この頃の彼はまだテクニックの衰えはなかったから、バリバリ弾いてのける。その情熱はおそらくショパンの「練習曲」を弾くのと同じように熱いものであることを感じると同時に、ほのかな温もりを感じる。
タッチは硬くて、凛としている。1楽章の最後でユーモラスな不協和音が出てくるところなど、スポーツカーがグンと加速するようなスピード感がある。実に鮮やかだ。
2楽章は、ややぼんやりしているように感じる。
終楽章は好調。速い速い、速くて、切れ味がいい。残尿感なし。
こういう音楽のように人生を歩めたら、どんなにいいだろう。
1988年6月、ミュンヘン、ヘラクレス・ザールでの録音。
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