東野圭吾の「マニュアル警察」を読む。
カッとなって女房を殺してしまった主人公が警察へ自首する。ところが、レア・ケースであるためか、逮捕してくれない。しまいには、受付で自分の番を待つ始末。さんざん待たされた挙句、順番が回ってきたときは12時を回っていて、受付係は昼食に出て行ってしまう。
ラストで怒り爆発。ささやかな抵抗。
これを読んで思い出したが、パソコンのソフトをインストールするときの同意文章は、なんとかならないものか。
マゼール指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏で、ブラームスの交響曲2番を聴く。
2番交響曲は、カラッと明るい演奏が好きだ。よって、アメリカのオーケストラによるものをよく聴いている。
ジュリーニとロサンゼルス・フィルのものは昔からよく聴いた。あとオーマンディとフィラデルフィア管弦楽団、ショルティ/シカゴ交響楽団が素晴らしいし、バーンスタインとニューヨーク・フィルのものもよかったと思う。
マゼールのこの演奏もなかなか。クリーヴランドはアメリカの北部に位置するものの、あたかもカリフォルニアの海を感じさせるような(あくまでイメージ)軽やかな響きを醸し出している。
クッキリと輪郭を描くところは、先週に聴いた1番よりも徹底している。アンサンブルは強固であり、神経質なくらいキチキチに仕上がっている。木管や金管も総じて硬めだ。
ホルンはマイロン・ブルームだろうか、名手の誉れ高い奏者であるが、音は夢心地というわけではない。
ラストはケレン味をおしみなく発揮している。輝く高揚。それは、とってつけたような感がなくもないが、気持ちはいい。
この曲の多くのディスクのなかで独特だけれども、忘れられない演奏になりそうだ。
1976年10月、クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアムでの録音。
おでんとツイッターやってます!八甲田その10。
買いました。
PR