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自省録(15)、ダンチョフスカ、フランク"ヴァイオリン・ソナタ"

2015.09.05 - フランク

ma
 


「書き方と読み方は、まず教わらなくては教えることができない。まして人生においてをや」(第11巻-29)。








ダンチョフスカのヴァイオリン、ツィメルマンのピアノで、フランクのヴァイオリン・ソナタを聴く。

彼女は1949年にポーランドで生まれたヴァイオリニスト。シェリングやダヴィット・オイストラフに師事したという理由だけではあるまいが、なかなか太い音を出す。ヴィブラートはやや弱めで直線的な音。テンポはどの楽章も他の演奏と比べて中くらいであり、聴き易い。適度に激しく、適度にロマンティック。羽目を外さない。
演奏の白眉だと思うのは3楽章。レチタティーヴォ・ファンタジア、ベン・モデラート・・・・・・。通常のソナタで言う緩徐楽章だが、霊感溢れるメロディーがトリッキーに展開するところはじんわり楽しく、幻想的。ダンチョフスカは硬軟織り交ぜて、多彩な表情をつけている。考え抜いて弾かれたヴァイオリン。

ピアノのツィメルマンは録音当時24歳。ポーランド繋がりでこの共演が実現したのだろう。出しゃばらず、ひたすらヴァイオリンのサポートに務めている。


1980年7月、ミュンヘン、ヘラクレス・ザールでの録音。



ma
 
休憩。





重版できました。




「ぶらあぼ」4月号に掲載されました!







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Comment

無題 - リベラ33

先日はありがとうございました。ぜひまた機会あれば。ところで今日、投稿されているジャケ、子供の頃に見て鮮明に覚えています。なんというか、いい写真だな、と。恐らく6年生くらいの頃のことだと思いますが、写真に感銘を受けたのはあの時が人生初体験だったと思います。来週、このディスク買います。
2015.09.06 Sun 10:37 URL [ Edit ]

こんにちは。 - 管理人:芳野達司

リベラ33さん、こちらこそありがとうございます。
楽しゅうございました。また、ぜひご一緒したいと存じます。
このジャケットはいいですね。アルゲリッチとクレーメルのジャケットなどは合成だとおもいますが、これは違いますね。とても親密な感じが伝わります。
演奏も素晴らしいです。先週は通勤時間を含めて毎日聴いていましたが、全然飽きません。
2015.09.06 21:38
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