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"クヨクヨ気分が晴れる本"、プレヴィン、"白鳥の湖"

2012.08.21 - チャイコフスキー

tc

チャイコフスキー 「白鳥の湖」 アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団



ひろさちやの「クヨクヨ気分が晴れる本」を読む。
これは身の上相談の本。ただ、質問者の名前がないし、ごくごく一般的な質問ばかりなので、おそらく編集者が作っているのだろう。

そのなかで、こういう相談がある。
「将来の目標がみつからずやる気が出ません。がんばれない自分がまた苦しくなるんです」。

これに対し、著者はこう答える。
「やる気が出ないなら、そのままでいい。アホながんばりは、やめておきなさい。むしろ、もっとやる気をなくしなさい」。

仏教の教えらしい。やる気がないのはいいとしても、どうやって生活していくのか、そのあたりのまとめがないところが何とも言えない。
このように、ひろさちやっぽい豪快な回答の連続である。


クヨクヨ気分が晴れる本―こころがすっと楽になる9つの扉 (成美文庫)




プレヴィンの「白鳥の湖」を聴く。

プレヴィンは、70年代にロンドン交響楽団とチャイコフスキーの三大バレエ全曲の録音を残している。小学生だった私にとって、あこがれのレコードだった。
いまだに全曲が現役で発売されているところをみると、相変わらず評判はいいのだろう。

今回じっくり聴いてみると、ホワッとした音響がメルヘンを醸し出していて、いかにもプレヴィンっぽい。やわらかい録音も効果をあげている。やはり、捨てがたい演奏と言える。

ただ逆に言うと、少し明晰さに欠けるような気もする。各楽器がひとつの塊になっていて、ひとつひとつが聴きとりにくい、オーボエだけはしっかりと目立っている。もっともそういう曲なのだけど。
それにしても、ヴァイオリン・ソロにあえてヘンデルを起用しているのは、いかなる理由なのかな。


イダ・ヘンデル(vnソロ)
ダグラス・カミングス(vcソロ)



1976年5-6月、ロンドン、キングズウェイ・ホールでの録音。








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Comment

お早うございます〜 - rudolf2006

ポンコツスクーターさま お早うございます〜

いつから「頑張れ、頑張れ」社会になったんでしょうか??
教育でもなんでも「競争」して上にならないとダメって、そんなことは教育とは関係がないと思っていたんですが、もう宗教になっていますよね〜
「気楽に頑張らない」というのも良いものだと思いますが〜

プレヴィンのチャイコ、私も持っています
EMIの録音もLPの頃よりは音が良くなったようにも思うのですが〜 確かに分離が悪いですね〜

ヘンデルをソリストに使ったのは、営業かもしれませんね〜 もちろん、本当のソリストの方が良いのは当たり前ですが〜

ミ(`w´彡)
2012.08.21 Tue 07:56 URL [ Edit ]

おはようございます - 管理人:芳野達司

rudolf2006さん、毎度でございます。
最近、早朝覚醒があり、4時くらいに目が覚めてしまいます。
仕方なく本を読むのですが、これはそのなかのひとつです。
がんばらないことを謳っていていて、痛快です。

プレヴィンのチャイコはよいですね。気分がほんわかとします。
もう少し録音がよければいうことなしなのですが。
2012.08.21 09:43
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