ストラヴィンスキー 交響詩「うぐいすの歌」 マゼール指揮 ウイーン・フィル 阪本啓一の「リーダーこれだけ心得帖」を読む。
いくつかの指南があるなかで、印象的なのはこれ。
「たとえ話をしよう。あなたはパン屋の店長だ。店先に紙くずが落ちている。真っ先に気づいて拾い上げる。この行動がリーダーシップだ。考えるより先に手が出たら、あなたはすでに立派なリーダーである」。
単純明快。同感である。
マゼールの「うぐいすの歌」を聴く。
トリッキーなリズムが大管弦楽でうねる音楽は、さしずめ、明るい「中国の不思議な役人」。
メジャーな曲ではないものの、ザルツブルクでブーレーズがやったり、このマゼール盤であったり、ウイーン・フィルがわりとやっているようだ。たまたまかな。
マゼールの指揮は、ブーレーズにひけをとらない。ウイーン・フィルを容赦なくバリバリと鳴らせている。このオケだから、キレよりコク。
バルトークの曲とかこのストラヴィンスキーとか、演奏によってはウイーン・フィルとはちょっと相性がよくないように感じることもあるが、そのあたりは指揮者の裁量次第なのだ。
1998年3月、ウイーン、ムジークフェライン大ホールでの録音。
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