ザンデルリンク指揮ベルリン饗/「悲愴」ケン・ラッセル監督の「恋人たちの曲 悲愴」を観たのは、たしか高校のころだから、ふた昔以上も前のことになる。
この映画ではチャイコフスキーの私生活のスキャンダラスな側面を赤裸々に描いていて、観たときは少なからずショックを受けたものだ。
チャイコフスキーをホモだとするこの映画の信憑性を当時は疑ったのだが、その後さまざまな雑誌や本にも書かれてあるのを見て、だんだん慣れてきたものである。
音楽界におけるホモ疑惑は、チャイコフスキーだけではなく、プーランク、バーンスタイン、ロストロポーヴィチなどがそうらしい、という説をきくたびに毎度毎度驚いていたが、今ではもうすっかり慣れてしまった。
だいたい、芸術家がどういう性格だろうがどんな性癖があるかなんていうことは、およそどうでもいいことである。
ベートーヴェンなんかは、性格が悪ければ悪いほど、面白いと思っている。
モーツァルトなんて、もっと変態であったとしても女性ファンは減らないだろう。
プーランクがホモだろうが、その音楽のステキさは変わらない。
まあ、レズビアンの音楽家がいれば、少しは興味が湧くかもしれないが!?
なんて思っていた矢先、リベラ33さんの記事を読む。
ある日本の指揮者は、そういう傾向であるらしい。
うーん、見た目が宝塚みたいなヒトである。
お友達になりたい。
いやー。
わっはっはっは。
さて、この「悲愴」はザンデルリンクが67歳のときの録音。質実剛健というべき演奏。
ベルリン饗は、各楽器のソロの技能はそれほど高くないと思われるが、合奏がいい。
木管と弦とが溶け合う響きに陰影があって、それは、実際には見たことのないモスクワの裏路地の居酒屋のようすを垣間見せてくれる。★音楽blogランキング!★にほんブログ村 クラシックブログ無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録できます。
PR