忍者ブログ

バーンスタインのシューベルト「交響曲第8番"未完成"」

2010.11.20 - シューベルト
  
be

レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル


ドン小西の「部長! ワイシャツからランニングがすけてます」を読む。
男のファッション・チェック新書版。実在の人物の写真を取り上げて、評価をする。襟の形からベルトのバックルまで、細かいところまで目の行き届いたもので、最後は本人の顔までしっかりチェック。世の中の男の多くは背広を着ていることもあって、標的の大部分はスーツだ。
20数年会社勤めをしているが、スーツにこんな多くの種類があって、流行もどんどん変わっていくものだと知らなかった。どれも同じようなものだと思いこみ、量販店でほとんどなにも考えずに買っていたが、じつは今まで知らぬうちに周囲から観察されていたのだなあ。
この人にかかっては、中村勘三郎や金城武やスピルバーグは形無しだ。村上世彰なんて懐かしいヒトも。


バーンスタインの「未完成」は、スマート。歌うところは流れよく、テンポは軽やか。それでいて彫りは深い。とても洗練されたシューベルトだ。
滞るところはなく自然な流れが心地よい。
後半になって、大きな変化が現れる。それは、2楽章のラスト近く。全奏の直前のあたかも悲鳴のようなオーボエのソロのあの場面だ。急ブレーキをかけたみたいに、いきなり遅くなる。それまであまりテンポをかえていないこともあり、相当に効果的である、というよりも軽い衝撃が走る。ここに晩年のバーンスタインの一端を垣間見た。

1963年3月、ニューヨーク、旧フィルハーモニック・ホールでの録音。
PR
   Comment(1)   TrackBack()    ▲ENTRY-TOP

Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま お早うございます〜

ドン小西のファッションチェック されている方々は相当に頭に来ておられる方もおられるようですね〜「あんなオヤジに何で文句を言われないといけないのか、自分のファッションチェックをしろ」とか、爆〜。スーツ姿は無難で、それほどチェックし甲斐がないようにも思いますけどね〜。

このバーンスタイン・ボックス 名演が多いですね〜「未完成」聴きました。確かに面白い演奏ですね〜、私は、2楽章でのトゥッティでトロンボーン、ラッパ、ホルンとでリズム打ちをするところ(これほど聞こえたのは初めてです)、吉田さんが書かれているオーボエのソロのところでのリタルダンド、驚きましたね〜、実に効果的ですね〜 バーンスタイン 只者ではないですね〜

ミ◕ฺv◕ฺ彡
2010.11.21 Sun 10:31 URL [ Edit ]

rudolf2006さん、おはようございます。 - 管理人:芳野達司

確かに、あんなオヤジにいわれたくありませんねー(爆)。あと、ピーコに言われるのもちょっとねえ。押切もえちゃんに言われたら「わかりました」って更生するかもしれませんけど^^

そうそう、2楽章の金管のリズム打ちのところもいいんです。そこを書きたかったのですが、うまく書けませんでした。あそこにも、バーンスタインの才能を感じましたよ。
2010.11.23 10:48
コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

TrackBack

この記事へのトラックバック
TrackBackURL
  →
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
11 12 13 14 15 16
18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新TB
カテゴリー