レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルドン小西の「部長! ワイシャツからランニングがすけてます」を読む。
男のファッション・チェック新書版。実在の人物の写真を取り上げて、評価をする。襟の形からベルトのバックルまで、細かいところまで目の行き届いたもので、最後は本人の顔までしっかりチェック。世の中の男の多くは背広を着ていることもあって、標的の大部分はスーツだ。
20数年会社勤めをしているが、スーツにこんな多くの種類があって、流行もどんどん変わっていくものだと知らなかった。どれも同じようなものだと思いこみ、量販店でほとんどなにも考えずに買っていたが、じつは今まで知らぬうちに周囲から観察されていたのだなあ。
この人にかかっては、中村勘三郎や金城武やスピルバーグは形無しだ。村上世彰なんて懐かしいヒトも。
バーンスタインの「未完成」は、スマート。歌うところは流れよく、テンポは軽やか。それでいて彫りは深い。とても洗練されたシューベルトだ。
滞るところはなく自然な流れが心地よい。
後半になって、大きな変化が現れる。それは、2楽章のラスト近く。全奏の直前のあたかも悲鳴のようなオーボエのソロのあの場面だ。急ブレーキをかけたみたいに、いきなり遅くなる。それまであまりテンポをかえていないこともあり、相当に効果的である、というよりも軽い衝撃が走る。ここに晩年のバーンスタインの一端を垣間見た。
1963年3月、ニューヨーク、旧フィルハーモニック・ホールでの録音。
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確かに、あんなオヤジにいわれたくありませんねー(爆)。あと、ピーコに言われるのもちょっとねえ。押切もえちゃんに言われたら「わかりました」って更生するかもしれませんけど^^
そうそう、2楽章の金管のリズム打ちのところもいいんです。そこを書きたかったのですが、うまく書けませんでした。あそこにも、バーンスタインの才能を感じましたよ。