坂入健司郎指揮による新交響楽団の演奏会へ足を運びました(2024年10月12日、すみだトリフォニーホールにて)。
ルトスワフスキは、口当たりのいいなかに、ビターな響きを混ぜ込んだ音楽に感じられました。後半の曲はあまり印象に残っていません。
「利口な女狐」はメルヘン。「ヘンデルとグレーテル」にひと匙の諧謔を注いだような作品。こういうオペラをオーケストラ用にした組曲は「ばらの騎士」にしても「ルル」にしても、オペラで聴きたいのが本音。
ブルックナーは全体的にインテンポで、推進力の高い演奏でした。とりわけ、木管楽器とトロンボーン、チューバが素晴らしく、生でブルックナーを聴く喜びを堪能しました。
この「1878/80年稿」って、4楽章で銅鑼が鳴らされるのですね。初めて聴いたかもしれない。
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