忍者ブログ

アウトレイジ、ストコフスキー、ヴィヴァルディ「四季」

2011.10.30 - ヴィヴァルディ

vi

ヴィヴァルディ 「四季」 ストコフスキー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団


北野武監督の「アウトレイジ」を観る。
暴力団の抗争を描いた映画で、最初から最後まで暴力のオンパレード。殺しかたに工夫をこらしているのが印象的。
昔に読んだ花村満月の「笑う山崎」では、さまざまな人の殺し方が描かれていたが、それを思わせる。いずれも、「ゴッドファーザー」の影響があるのかな。
ことに、歯医者のシーンはすごかった。
敵のヤクザが歯を治療しているときに乱入し、体を押さえつける。そして、歯を削る器具でもって、ちからまかせに口の中をグリグリと・・・痛たたたた。


御大によるヴィヴァルディ。
ストコフスキーのことだから、打楽器や金管が百花繚乱する華やかな演奏かと思ったが、編成そのものは、「四季」にしては大きいとはいえ、弦楽器とチェンバロを用いたオーソドックスなもの。
変化をみせるのは、各楽章の終結部。急ブレーキをかけるように、テンボを落とす。最初は少しビックリしたが、曲が進むにつれて慣れてきたというか、むしろこれが自然なのじゃないかと思えてくる。フシギだ。
弦の分厚い響きが特徴。カラヤンよりも大編成に感じる。おおらかで広がりのある四季だ。
なかでもよかったのは、冬の1楽章。会社帰り、駅の構内から外に出る階段を下っているときに、ちょうどこの曲が流れてきた。痺れた。タイミングもよかったのだろう、疲れた心身にじんと沁みた。


1969年の録音。
PR
   Comment(0)   TrackBack()    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

TrackBack

この記事へのトラックバック
TrackBackURL
  →
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
11 12 13 14 15 16
18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新TB
カテゴリー