ブレンデル/巡礼の年「イタリア」しばらく涼しい日が続いていたと思ったけれど、日曜の今日は大変な猛暑。平日は会社で涼んでいるからあまり暑さが気にならないのだが、自宅でじっとしていると、迫りくる熱気に耐えられない。
「9月だから」という理由でクーラーは控えているが、さていつまで続けられるか。
さっき見た料理番組で、村上龍がカレーを作りながら、真昼間に焼酎を飲んでいた。
とてもうまそうだった。さて今日は何時から呑み始めるか。
先日、NHKテレビでラーザリ・ベルマンの来日公演で、リストを放映していた。けっこう前の映像である。目覚しいテクニックと大きくて柔らかそうな手が印象的だった。昔「リヒテルとギレリスを足したくらいのテクニックがある」と言われたことがあったが、この映像を観ると、決して技巧を前面に押し出した演奏ではないように感じる。達者な技巧はむしろ音楽を表現する手段として、ついでのようにうまい、というふうに見える。彼のディスコグラフィーには、所謂技巧的難曲が勢ぞろいしているわけだが、それはレコード会社の都合であって彼本人の希望では必ずしもなかったのではないかと、今になって勝手に推察するのである。
それにしてもこのリスト、久々に聴いたら良かったので、もう一度聴きたくなった。
確か彼は巡礼の年を全曲録音しているが、手元にないので、ブレンデルの演奏を聴く。
「イタリア」はおよそ3分から15分くらいの7曲からなる組曲だが、みんないい。特に「婚礼」、「サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ」、「ペトラルカのソネット第123番」、「ダンテを読んで」は、もっともっと頻繁に演奏されてしかるべき音楽だと思う。
技術的に難しいからあまり演奏されないのか、しかしブレンデルの落ち着いたきめ細かなピアノからは、技巧云々を全然感じさせないのである。★音楽blogランキング!★にほんブログ村 クラシックブログ無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
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